2017年8月1日火曜日

学問を始まる前に読みたい「哲学の入門書」4冊

本記事で紹介する本


さて、本日から、実際の科目に入っていきたいと思います。まず初めは、哲学です。

なぜ、いきなり哲学なのか?というところにまず引っかかるのではないかと思います。哲学の語源「philosophia」は「知を愛する」という意味で、知を求める学問です。私の印象ですが、哲学は学問の基盤で、その上に人文社会学と自然科学の各科目がある、とも言えます。

そういうわけで、科目第一弾として哲学を取り上げたいと思います。私も専門家ではないので、分野の全体を俯瞰できる入門書を4冊取り上げます。 入門書のあとに、興味のある思想家の本を著作を読むのが良いのではないかと思います。

    目次
    ・マンガみたいにすらすら読める哲学入門 蔭山克秀
    ・図解雑学 哲学 貫成人
    ・西洋哲学史 今道友信
    ・ヴェーユの哲学講義 シモーヌ ヴェーユ

マンガみたいにすらすら読める哲学入門 蔭山克秀


前提知識:なし
キーワード:哲学史

著者の蔭山先生は、代々木ゼミナールの講師です。高校生も楽しめるような軽いタッチの文章で分かりやすく解説しています。コナンやドラえもんなどで例えていて非常にキャッチ―すぎて、教科書としては批判されそうですが、分かりやすいのは事実です。重要なところが太字になっているので、そこだけ追って最小エネルギーで有名哲学者の全体像をつかむ、という読み方もできます。

図解雑学 哲学 貫成人


前提知識:なし
キーワード:哲学史、東洋思想

貫先生の本も、誰にでも分かるように解説してあり非常に読みやすいです。この本の良いところは、東洋思想についても解説があるところです。見開きの左ページに解説文があり、右ページに図や絵がある、というページ構成ですので、ぱっと見で各人物がどういう人だったのか、のイメージをしやすい本です。

西洋哲学史 今道友信


前提知識:哲学史の全体観
キーワード:西洋哲学史

今道先生は東大の名誉教授で紫綬褒章も受賞されている方で、著作を見る限りでは、「美」や「愛」について考察されていたようです。この本は、今道先生の東大での講義を文字に起こしたものです。とにかく今道先生は造詣が深く、事細かな語源の解説など知識が深いにもかかわらず、説明が単純明快です。深く知ってるからこそ、その本質を分かりやすく説明できるのだと思います。ちゃんと読みたい人には、この一冊がお勧めです。

ヴェーユの哲学講義 シモーヌ ヴェーユ


前提知識:なし
キーワード:哲学の考え方

シモーヌヴェーユに関しては、ヴェーユのwikipediaをご参照下さい。34歳の若さで亡くなり、著作の素晴らしさから死後に有名になったヴェーユが、教師時代に行った講義ノートをもとにまとめられた、ヴェーユの哲学講義の記録です。「はじめに」にも書かれてますが、これは生徒が残した講義ノートをもとに作成されています。必ずしもこれがヴェーユの作品とは言えませんが、ヴェーユの哲学観が分かる本となっています。一方で、生徒向けの講義内容なので、非常にわかりやすく基礎知識を解説しています。哲学思想史などとは違い、心理学、数学、物理学、生物学、倫理学、政治学、などの各学問の哲学的な考え方について分かりやすく解説されている本となっています。

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